写真:暑さ対策、畜産業者も工夫 子牛の首に冷却バンド/牛舎を24時間自動換気
北海道の今

暑さ対策、畜産業者も工夫 子牛の首に冷却バンド/牛舎を24時間自動換気

2020年08月10日

まもなく夏本番となる中、管内の畜産業者が牛を暑さから守るため、工夫を凝らしている。子牛の首に装着することで体温を下げる冷却バンドや、牛舎内を適切な温度に保つ自動換気システムなど最新鋭の技術を導入。今夏は気温が平年より高めに推移する見通しだけに、威力を発揮しそうだ。

帯広市内の最高気温が27度近くまで上がった6月中旬、農業生産法人トヨニシファームの関連法人で和牛の育成や出荷を担う「トヨニシフードテック」(帯広)の牛舎では、首に黒いバンドを巻いた子牛が、育成担当者にじゃれていた。外は少し汗ばむ陽気だったが、子牛は涼しげでリラックスしているように見えた。

子牛の首のバンドは、農業資材販売の菱中産業(帯広)が6月から販売している「ネッククーラー」だ。高吸水繊維の生地に水を含ませてから装着すると、頸(けい)動脈を冷やして体温を下げ、食欲不振などを防ぐ。生後1カ月未満の子牛は抵抗力が弱いため、体温管理が重要という。

同法人では昨年夏、子牛に試験着用させて体温の変化をサーモグラフィで測定したところ、体温低下に効果が確認された。6月に子牛用に20本を導入し、現在は約10頭に装着している。7月中には大きいサイズを生後28カ月以上の和牛に試験着用して本州へ出荷し、体調の変化の有無などを調べるという。

また今秋ごろには、菱中産業が日本の代理店契約を結ぶ米国メーカーの牛舎換気システムも導入する予定。気温に応じて風量や風速が自動で調整されるため、牛にとって快適な環境に保たれる。小倉修二社長は「環境をより良くして病気の防止につなげられれば」と期待を寄せる。

新得町農協などが出資する酪農法人「シントクアユミルク」(新得)は2016年3月、カナダのメーカーが開発した自動換気システムを牛舎に導入した。直径6・1メートルの大型ファンの回転速度を調整して、気温の上げ下げを行う。

ファンは、乳牛200頭を飼育する牛舎計2棟の天井に8機ずつ設置。室温が20度以上になると最高速度で回る設定にしており、24時間自動で、天井から涼しい風を送ることができる。冬は回転が逆向きとなり、舎内の空気を吸い上げるように屋外へ排出し、空気を入れ替える機能もある。

近年の高温傾向などもあり、暑さ対策として効果を発揮している。高岡雄牧場長(32)は「牛はストレスを感じて抵抗力が弱まると、乳房炎にかかりやすくなる。暑さによるストレスで、体調を崩さないよう管理を徹底したい」と話す。

気象庁や札幌管区気象台によると、7月4日から1カ月間の十勝を含む道内太平洋側は暖かい空気に覆われやすく、平均気温が平年より高くなる見通し。十勝農業改良普及センターによると、乳牛が快適に感じる温度は13~18度で、それ以上になるとストレスがかかるという。

同センターは「温度のほか、湿度の高さもストレスとなり、乳量の生産性や繁殖の低下につながる。暑さが本格化する前に換気や水分補給、衛生面の環境を整えることが重要」としている。

(提供:北海道新聞)

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