写真:3密避けアウトドア観光に脚光 自転車ツアー管内外から/「湖上散歩」に地元家族 
北海道の今

3密避けアウトドア観光に脚光 自転車ツアー管内外から/「湖上散歩」に地元家族 

2020年08月19日

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で観光業が疲弊する中、3密(密閉、密集、密接)を避けやすいアウトドア観光が、自然豊かなオホーツク管内で脚光を浴びている。北見ではサイクリングなどに道内各地から観光客が集まり、キャンプ用品を充実させた店は売り上げが好調だ。海外客が当面見込めず、関係者は道内客に照準を定める。記者もイベントに参加し、「アフターコロナ」の新しい観光を模索する現場の姿を見た。

 ペダルをこぐと木々の緑や青空が目に飛び込んでくる。空気は澄み、風を切ると爽快感が広がった―。

 札幌のNPO法人「花サイクルクラブ」が7月の4連休に、北見で初めて開催した女性限定のサイクリングイベントに参加した。

 コースは、香りゃんせ公園からハッカ記念館まで往復する初心者向けの約7キロ。定員を6人に制限し、マスクを着用して2メートルほど間隔を空けて走った。北見市のパート職員菅野典子さん(49)は「3密を避け1人でも楽しめるので魅力的」と満足げだ。記者も感染リスクの低さを実感した。

 イベントを誘致したのは北見市だ。雄大な景色が広がるオホーツクは自転車愛好家にとって聖地。市を含む管内の観光関係者は、協議会をつくりサイクルツーリズムを推進してきた。

 だが新型コロナで海外、道外からの集客が困難になり、市は愛好者の裾野を広げようと旅先でご当地グルメを楽しむ女性客の掘り起こしを狙い、道内各地で自転車ツアーの実績がある花サイクルクラブと連携した。

 北見のイベントは経験者向けの長距離も用意し、札幌や旭川の参加者もいた。市の担当者は「宿泊もあったため、経済波及効果は大きかったのでは」と話す。

 サーフボードのような板に立ち、パドルをこぐ「スタンドアップパドルボード」(SUP(サップ))も、感染リスクを抑えられるレジャーの一つだ。管内ではサロマ湖がイベントの場になりつつあり、北見市常呂町の道立青少年体験活動支援施設ネイパル北見は7月中旬、体験会を初めて開いた。

 初心者や子どもでも乗り方を習得しやすいという。乗るのは1~2人。ボードは長さ3メートルほどのため間隔が空く。約20人が参加し、家族で訪れた釧路市の主婦佐々木桂子さん(45)は「ずっと遠出を控えていた。3密がないので安心して参加した」と笑顔で話した。

 ネイパル北見は多彩な屋外の体験メニューを用意しており、加茂誠志所長(55)はSUP体験者の反応に手応えをつかんだ様子。「アウトドアの目玉にしていきたい」と意欲的だ。

■キャンプ用品拡充販売好調

 ホームセンターでは、キャンプ用品の売り上げが伸びている。北見市の坂本ホーマ三輪店は、6月にアウトドア部門「FLOS(フロス)」を改装した。キャンプ用品の売り場面積を4倍に広げ、商品の種類を約1割増の2千種類にした。6~7月の売り上げは例年の4、5割アップし、特にテントやたき火台の売り上げが好調だという。

 運営するホームセンター坂本(北見)の坂本勤社長(44)は、3密を避けやすい地元のキャンプで使うケースが増えたとみる。「新型コロナ感染が落ち着いた時に、家族や仲間で楽しめるものを提案したい」と、大胆な改装に踏み切った。

■SNSを活用 対象絞りPR

 ただ「団体旅行頼みのビジネスモデル」(北見市観光協会)だったオホーツクの観光にとって、アウトドアの商品で道内、地元客の需要を喚起し、経済を活性化するには課題も多い。

 道東の広域観光を推進する「ひがし北海道自然美への道DMO」(釧路市)の野竹鉄蔵専務理事は「人が集まりすぎると感染リスクが高まるため、表だって宣伝できない」と指摘する。

 人数制限した花サイクルクラブの北見のツアーも定員を満たせず、集客の難しさを浮かび上がらせた。野竹さんは、会員制交流サイト(SNS)を活用する対象を絞ったPRを提言する。

(提供:北海道新聞)

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