
北海道の今
大韓機撃墜事件から37年 願う平和、宗谷岬で慰霊式典
2020年09月25日
乗客乗員269人全員が死亡した大韓航空機撃墜事件から37年となる1日、犠牲者を慰霊し平和を願う「第33回 市子育て平和の日記念式典」が墜落現場のサハリン沖を望む宗谷岬公園で行われた。
毎年本州から参列する遺族は、新型コロナウイルス感染予防のため今年は辞退し、メッセージのみ寄せた。出席者数は約120人ほどと例年より少なかった。
工藤広市長が「テロや人種差別など不条理な出来事が無くなるようこの地から訴えたい」とあいさつ。遺族会の山口真史さん(兵庫県西宮市)のメッセージも紹介され、「コロナの影響もある中、式典を守ってくださる方々に感謝します」などと読み上げられた。出席者は式典後、慰霊碑「祈りの塔」の鐘を鳴らし平和を願った。
事件は1983年9月1日、ニューヨークからソウルに向かっていた大韓航空機を旧ソ連軍が撃墜した。稚内市は事件後「子育て平和都市」宣言をし、9月1日を「平和の日」と定めた。
(提供:北海道新聞)
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