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北海道の今

道南をワイン産地に 気象データ収集 担い手育成図る

2020年10月02日

9月に入り道南でもワイン用ブドウが色づき始める中、ワインの産地化に向けた取り組みが進んでいる。道は本年度から研究機関と共同で、北斗市などのブドウ畑で気温や風向きをはじめとした気象データの集積に乗り出した。渡島総合振興局は「道南ワインアカデミー」を通じ、ブドウ栽培・ワイン醸造の担い手育成を図っており、新規就農も出始めている。

 道南では近年、大手メーカーが続々とブドウ栽培に着手している。はこだてわいんは2018年から七飯町の本社近くで、サッポロビール(東京)は19年から北斗市で、ブドウ栽培を開始。国内だけでなく、仏老舗ワイナリー「ドメーヌ・ド・モンティーユ社」の現地法人「ド・モンティーユ&北海道」も19年から植樹をしている。

 こうした機運の高まりを受け、道は本年度から、酒類総合研究所(広島県)などの共同研究に参加。高品質なブドウの安定的な栽培につなげるため、北斗市と七飯町の2カ所を含む道内23カ所で気象データを収集している。

 気温や湿度に加え、日射量や地中温度、風速なども測定。蓄積した情報を元にワイン用ブドウのデータベースを構築し、インターネット上で生産者らに公開する方針だ。道経済部は「データで示すことで、土地ごとに気象の特徴が一目で分かる」とし「生産者はもちろん、道南をはじめ道内でブドウ栽培を考える人にもデータを提供し、新規就農を後押ししたい」と話す。

 新たな担い手の育成に向け、渡島総合振興局も昨年度から専門的な知識を身につけられるワインアカデミーを開催している。本年度は「土壌を分析し、畑に合った品種を植える」をテーマに掲げ、7日に1回目の講座が開かれた。受講生約30人を含め、関係者ら計約60人が参加した。

 北大大学院農学研究院講師の柏木淳一さん(土壌保全学)と、函館市元町のワイナリー「農楽蔵(のらくら)」の栽培責任者佐々木賢さんが、アカデミーの講師を務めた。北斗市にある農楽蔵の畑3地点で、柏木さんらが土を1メートルほど掘り、土の成分や水はけについて解説。柏木さんは「ブドウづくりには排水性が最も大切」と述べ、土を手にとって質感の違いを説明した。

 受講生は既にワイン造りをしていたり、今後新規就農を考えたりしている人が大半だ。後志管内余市町のキャメルファームで醸造長を務めた井坂真介さん(35)=兵庫県出身=もその一人だ。井坂さんは今年2月に独立。北斗市内で土地を取得し、1・2ヘクタールに赤ワイン用のピノ・ノワールを中心に計約3300本の苗木を植えた。

 井坂さんは道南でブドウ栽培を始めた理由について「南向きのまとまった土地があり、道内でも秋が長く、ブドウの成熟が見込める」と説明。また「大手メーカー、個人にかかわらず、ワインへの情熱を持った人が続々と集まり、道南全体でワイン造りを盛り上げていこうという雰囲気を感じた」と語った。

 渡島総合振興局商工労働観光課によると、九つの農家・法人が現在、道南でワイナリーの建設を検討しているという。同課は「ワイン造りに励む人たちの横のつながりを作り、道南をワインの産地として確立できるよう、アカデミーなどを通じて支援していきたい」としている。

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(提供:北海道新聞)

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