
北海道の今
皇居・新嘗祭への献上米、早乙女姿で収穫 岩見沢で「抜穂祭」
2020年10月14日
皇居で11月23日に行われる新嘗祭(にいなめさい)への献上米を収穫する抜穂祭(ぬいぼさい)が20日、市内栗沢町上幌の武田豊さんの水田で行われた。すげがさと紺色の着物を身につけた早乙女姿のいわみざわ農協の女性職員らが、黄金色に実った稲を鎌で刈り取った。
新嘗祭は、天皇陛下が全国各地の新米を神前に供え、収穫に感謝する宮中行事。10月下旬に献上米5合を皇居に出向いて届ける。
抜穂祭は約30アールの水田で行われ、関係者ら約30人が出席。時折雨が降る中、武田さんと早乙女姿の同農協職員の森莉恵さん、伊藤珠良さんが、ゆめぴりかの稲を収穫した。武田さんは「(献上は)この上ない喜び。丁寧に育て、良いコメができた」とあいさつした。
道内では毎年、2自治体で献上米を栽培し、空知総合振興局によると、岩見沢市からの献上は1975年以来45年ぶり。今年は留萌市からも献上する。
(提供:北海道新聞)