写真:麻酔なしでキリン蹄手入れ おびひろ動物園が成功 難しい訓練、飼育員が力
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麻酔なしでキリン蹄手入れ おびひろ動物園が成功 難しい訓練、飼育員が力

2020年10月28日

おびひろ動物園はアミメキリンを対象に、麻酔なしで後ろ足の蹄(ひづめ)の手入れ(削蹄(さくてい))をできるようにする道内でも珍しい訓練に成功した。キリンは背が高く、麻酔をかけると倒れた時の衝撃で死に至る可能性があるため、手入れや治療が難しい。同園のキリンは蹄が変形していたが、飼育員は「キリンの寿命を少しでも延ばしたい」と訓練に力を入れ、無事回復させた。

 「メープル、おいで」

 飼育員の片桐奈月さん(33)はキリン舎の柵の外から声をかけた。声に反応した同園のアミメキリン「メープル」(雄、6歳)は、ゆっくりと柵の端に寄る。片桐さんが右手を伸ばすと、メープルは従うように右を向き、体を柵にぴったりと寄せた。片桐さんの合図でメープルは台の上に後ろ足を乗せて蹄をひっくり返し、削蹄の姿勢を取った。

 この訓練は「ハズバンダリートレーニング」と呼ばれ、動物が治療を受ける際に飼育員の指示に従い、自ら進んで処置を受けるようにするために行う。簡単に訓練できる動物も多く、各地の動物園で行われているが、珍しいのは「キリンの後ろ足の削蹄」。警戒心が強く、訓練しにくいと言われる草食動物の中でもキリンは、足を蹴り上げると飼育員がけがをする恐れがあるため、今までトレーニングされてこなかった。

 しかし、メープルは1年ほど前から右後ろ足の外側の蹄が急激に伸び、足を内側に曲げて歩くように。「このままでは関節炎などを引き起こし、死につながるかも」―。焦った片桐さんは、日本で最初に本格的なキリンの訓練を始めた秋田市・大森山動物園の柴田典弘飼育員(46)に、蹄の削り方を教わり始めた。

 最初は手や棒で右を向くように指示しても、メープルは全く動かなかった。少し右足を動かすようになった頃、片桐さんが「そうだよ、合ってるよ」と足や尻を何度もたたくと、メープルはゆっくり右を向いたという。同様に、足を台に乗せることや、蹄をひっくり返すことも覚えさせた。

 9月上旬に削蹄を始めて約1カ月がたち、変形した蹄は元の形に戻りつつある。片桐さんは「信頼関係を築けば、できないと思われていたこともできるようになる」と笑顔で話す。

 柴田さんによると、現在日本の動物園で飼育されている約150頭のキリンのうち、蹄の訓練を受けているのは10頭程度。柴田さんは「キリンはトレーニングすれば寿命を何年も延ばしてあげられる動物。訓練が広がれば救える命ももっと増えるだろう」と語った。

(提供:北海道新聞)

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