
北海道の今
民泊併設、写真スタジオ開業 元道警署長越山さん夫妻 衣装60着、外国人観光客も歓迎
2020年07月24日
道警の元警察官、越山真次さん(60)が定年退職後の今春、札幌市東区でフォトスタジオ兼民泊「IKUMIN(イクミン)」を開業した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開店休業の状態が続いたが、6月から客が来店するように。「さまざまな人をもてなしたい」と意気込む。
イクミンは木造2階建て。2年前まで母が営んでいた下宿を改装した。1階はフォトスタジオで、外国人観光客の利用を想定し着物や侍の衣装など計60着を用意。2階に民泊用の客室3室を設けた。
越山さんは主に生活安全部門を歩み、斜里署長などを歴任。写真が趣味で在職中から野鳥や自然の風景の撮影に没頭した。「退職後、楽しみながら交流の輪を広げる仕事をしたい」と開業を決意。妻の郁美さん(62)は当初反対したが熱意に押され、改装作業などを手伝った。感謝の気持ちを込め、店名は妻の名にちなんで「イクミン」とした。
4月に開業後、しばらくは新型ウイルスの影響で外出自粛が求められ、足踏みが続いた。だが6月、フォトスタジオでは叙勲を受けた高齢者や生後100日を迎えた子供を連れた家族らが記念撮影で利用。民泊にも6月下旬、初めて東京から旅行客を迎えた。「多くの人に利用してもらえるよう、できる限りのサービスを提供したい」と話す。
同市東区北16東12。民泊は仲介サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」で予約を受け付け、素泊まりで1泊1人3千円から。フォトスタジオも事前予約が必要。問い合わせはイクミン(電)011・711・0691へ。
(提供:北海道新聞)