
北海道の今
狸小路テラスで乾杯 歩行者専用道路で開幕 「狸まつり」も
2020年08月26日
札幌市中央区の狸小路商店街の歩行者専用道路でオープンカフェの営業や物販などを行う「狸小路テラス」が22日開幕した。早速、多くの市民らが訪れ、新型コロナウイルスの感染リスクが比較的低い屋外のテラス席でグラスを片手に札幌の夏を楽しんだ。
札幌市が新型コロナウイルスで影響を受けた外食産業などを支援する緊急特例として、道路占用許可基準を緩和したことを受け、札幌狸小路商店街振興組合が企画した。狸小路1~7丁目の歩行者専用道路約700メートルに飲食店を中心に61店がそれぞれテーブルや椅子、物販用ワゴンなどを設置。手指の消毒など新型コロナウイルスの感染対策を徹底しながら、市民や観光客をもてなした。
居酒屋「下町ウルフおさかな店」(7丁目)では店先の丸テーブルに置いたビアサーバーでビールを注ぎ、夏らしさを演出。千葉亮平店長(32)は「これで少しでも狸小路に人が戻ってきてくれれば」と期待した。「男の居酒屋スエゾウジャパン」(同)のテラス席で友人2人と乾杯した豊平区の会社員渡辺玖瑠美さん(27)は「外で飲むお酒は最高においしい。風通しがいいので感染の不安も少ない」と笑顔をみせた。
札幌狸小路商店街振興組合の島口義弘理事長は「各店舗とも感染対策を徹底しているので安心して札幌の夏を満喫してほしい」と話した。
期間は11月末までで、随時参加店舗を拡大する予定。狸小路では、同日から8月19日まで、街を祭り装飾で彩る「狸まつり」も開かれている。
(提供:北海道新聞)