
北海道の今
「三船遭難」 鎮魂の送り火 留萌
2020年09月04日
終戦後の8月22日、留萌沖で樺太(サハリン)からの引き揚げ者が犠牲となった「三船遭難事件」の犠牲者の霊を慰める第37回送り火が16日夜、市海のふるさと館横にある同事件慰霊碑の前で行われた。
「留萌の送り火を継承する会」(村山ゆかり会長)の主催。赤やピンク、白色などの紙を筒状に巻いてハスの葉に見立てた約200個の中にろうそくを立てた。夕焼けが少しずつ消え、暗闇が辺りを覆い始める中、約40人が黙とう。村山会長が「22日は家族と一緒に犠牲者の冥福を祈ってあげて」とよびかけた。
この後、来場者は慰霊碑に手を合わせた。小平町の介護職員中村孝宏さん(49)は父(86)、母(77)と一緒に訪れ、「一人一人が平和のためにできることをしていけば、未来は変えられるはず」と話した。
(提供:北海道新聞)
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