
北海道の今
静内農高の生産馬2500万円で落札 生徒「信じられない」
2020年09月18日
全国の高校で唯一、競走馬の生産実習を行う日高管内新ひだか町の静内農業高の1歳馬が25日、同町で開幕した競り市「サマーセール」に上場され2500万円で落札された。同校は20年間、生徒が世話したサラブレッドを上場してきたが、これまでの売値は最高で約500万円。生徒たちは「信じられない」「努力が認められた」と喜んだ。
落札されたのは昨年5月生まれの「健叶(けんと)」(雄)。250万円から始まった競りは次々と声がかかり値が跳ね上がった。英国産で欧州G1で2勝した父マクフィは、引退後に種牡馬となり日本軽種馬協会が3年前に輸入、同協会静内種馬場(同町)で暮らす。産駒が今年の中央・地方競馬に計約30頭出走し、うち8頭が勝利して注目が集まっていた。
健叶を落札した鹿児島県の建材会社社長、竹園正継さん(74)は「理想的な体つきでずばぬけていた」。世話をした同校3年生9人の一人、山形采(あや)さん(17)は「うれしい。多くの人に愛される馬になって」と涙まじりに話した。同校は道立で落札金は道財政に繰り入れられる。
(提供:北海道新聞)
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