
北海道の今
ビールの香り漂う ホップの収穫最盛期 上富良野
2020年09月18日
上川管内上富良野町内で、ビールの原料となるホップの果実「球花」の収穫が最盛期を迎えている。ビール特有の香りの漂う農場では、糸を伝って高さ約5・5メートルにまで伸びたつるに、球花がたわわに実っている。
球花の内側にある黄色い粉状の「ルプリン」が、ビールの香りや苦みの原料となる。最盛期の1960年代には上富良野町と上川管内美瑛町で約120戸が生産していたが、現在は上富良野町の農家4戸のみ。
4種類のホップを生産する大角友哉さん(45)の約1ヘクタールの畑では28日、「リトルスター」という品種を収穫。つると葉を機械で取り除き、球花を乾燥機で8~10時間ほど乾かした。
枝の成長期に当たる7月に適度な雨が降ったこともあり、大角さんは「出来は上々。来年のビールにおいしい香りを付けてくれるはず」と期待を込めた。収穫は31日ごろまで続く。
(提供:北海道新聞)