写真:「よしの鈴バラ」絶やさない 主力産地の深川・音江 写真投稿しPR
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「よしの鈴バラ」絶やさない 主力産地の深川・音江 写真投稿しPR

2020年10月07日

深川市内音江町が国内唯一の主力産地である秋の枝もの「よしの鈴バラ」の生産が苦境に立たされている。良質な商品が道外市場で高く評価される一方、高齢化を背景に、農家戸数は4分の1に減少。瀬川直希・鈴バラ部会長は「幻の特産」にはしてはならないと、会員制交流サイト(SNS)などを活用し、魅力の発信に孤軍奮闘している。

 よしの鈴バラは、北米原産のバラ科「ローゼセテゲラ」と呼ばれる落葉低木。6月に花が咲き、9月には、直径2センチの楕円形(だえんけい)の赤い実を付ける。深川では、1964年ごろに同町の由野喜雄さん(故人)が、友人からもらった幼木を自宅で育てたのが始まり。

 74年以降、苗木の大量出荷が始まり、4年後には由野さんを中心とした農家6戸が特産バラ組合を設立。栽培技術が確立し、由野さんの名前を取った独自ブランド名で商標登録した。

 出荷を担う「北空知広域農協連合会」(深川市)によると、1ケース9千円~2万円台で取引されるなど、その希少価値から他品種よりも高収益な品種。「秋を感じさせる貴重な存在」(道外市場関係者)として生け花教室やホテルなどで重宝されている。拓殖道短大の生方雅男教授(花卉(かき)生産学)は「技術が醸成されていて、深川ほど大きな実をつける鈴バラはない」と力を込める。

 ただ、農家の高齢化に加え、大規模化が進むコメと収穫期が重なることなどから栽培農家は年々減少。2000年に31戸あった農家は今年で8戸になった。前身組織から数えて40年の歴史がある部会の存続も危ういという。

 瀬川部会長は昨秋から、札幌のカメラマンに依頼し、写真共有アプリの「インスタグラム」で鈴バラの写真の投稿を始めるなど魅力周知に努めている。「鈴バラを音江だけのものにしてはいけない」と、興味のある北空知の若手農家への栽培指導も検討している。「大事な特産品を未来につなぎたい。行政も鈴バラの新規就農者を募るなど、まち一体となった取り組みを起こしてほしい」と訴える。

(提供:北海道新聞)

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