
北海道の今
子供たち間近で鬼花火 登別
2020年10月14日
手筒花火の火柱が上がる登別温泉の名物イベント「地獄の谷の鬼花火」が19日夜、登別市内の幌別小グラウンドで開かれた。新型コロナウイルス禍で学校行事の中止が相次ぐ中、子どもたちに地元の名物を楽しんでもらおうと企画された。
鬼花火は毎年6~7月、登別温泉・地獄谷で観光客向けに市などが開催しているが、今年は中止になった。市などでつくる実行委は、コロナ禍の子どもたちの思い出づくりに役立てたいと学校での鬼花火を主催した。
グラウンドには児童や地域住民ら約800人が集まった。湯の守り神「湯鬼神(ゆきじん)」に扮(ふん)した市民有志6人が手筒花火を抱え、高さ約8メートルの火柱を噴き上げた。打ち上げ花火約200発も夜空を彩った。
幌別小1年の寺本真君(6)は「学校でやってもらってうれしい。初めて見たけどきれいだった」と話した。
市は幌別小を皮切りに来月にかけ、同市内計6校で鬼花火を開催する予定。
(提供:北海道新聞)