
北海道の今
ヒヨドリの群れ 海峡渡る 松前・白神岬
2020年10月30日
渡り鳥の通過ルートとして知られる北海道最南端の渡島管内松前町の白神岬で、ヒヨドリの群れが越冬のため、津軽海峡対岸の青森県竜飛崎へ向けて飛び立っている。
17日の早朝、白神岬付近の草地には、「ピー、ピー」という鳴き声とともに、数百羽のヒヨドリが姿を現した。飛び立った群れは上空で他の一群と合流してさらに大きくなり、猛禽(もうきん)類を避けるために海面すれすれへ急降下し、約20キロの海峡を渡っていった。
札幌市から観察に訪れた会社員斎藤緑さん(55)は「本州へ仲間と向かっていくスケールの大きさに感動した」と話した。日本野鳥の会道南檜山によると、ヒヨドリの渡りは11月中旬まで見られるという。
(提供:北海道新聞)