
北海道の今
秋サケくるくる 自然のうま味凝縮 とば作り盛ん 小平
2020年11月06日
日本海の秋サケ漁の豊漁が続く中、漁業者の販売店が並ぶ町臼谷では、生のサケを回転機にかけて回し、乾燥させるとば作りが盛んに行われている。
漁業者が「くるくる」と呼んでいる機械は、はえやカラス対策として十数年前から普及し始めたという。この時期は原料が豊富な上、空気が乾燥し、とば作りには最適。それでも塩水につけるなどした生サケを乾燥させるには1週間ほど昼夜、回しっ放しにしなければならない。
臼谷地区では店先でとばを作るのは5、6軒で、大量に生産する水産加工場では乾燥機を使うことが多い。臼谷の阿部漁業部は「塩以外、自然の味だから、いいのさ。地方からも買いに来てくれるよ」と話す。回転させたとば作りは10月末ごろまで続く見通し。
(提供:北海道新聞)