
北海道の今
サケ定置網 一網打尽、息ぴたり
2020年11月18日
網走市能取岬から約1キロの沖合。夜明け前の午前3時すぎ、漁師たちが「そーりゃっ」と大きな掛け声で網を引き揚げると、大量の銀りんが躍った。
オホーツク海沿岸は秋サケ漁がたけなわだ。網走沖では網走合同定置漁業の定置網漁船が小型船との2隻体制で、事前に設置していた網を両側から海面まで持ち上げて漁獲する。
定置網漁は「待ちの漁法」と呼ばれる。
直線状の網などで沿岸を回遊する魚群を仕掛けの奥へと誘導し、一網打尽にする。日によっては10カ所程度で網を揚げ、船にサケを積み込む。
サケ漁は近年、全道的に不漁続き。合同定置漁業の元角(げんかく)文雄代表理事は語る。「11月下旬までの漁期で挽回したい」
(提供:北海道新聞)