
北海道の今
来日30年越し、夢のカフェ 飯塚ローシィさん、羅臼にオープン 内装、食器手作り「明るい店に」
2020年12月02日
30年以上前にフィリピンから町内に移り住んだ飯塚ローシィ・ベルゾーサさん(53)が、町富士見町にカフェ「Jappina Cafe」をオープンし、町民らでにぎわいを見せている。念願の開店にローシィさんは「誰でもウエルカムな、明るいカフェにしたい」と意気込む。
ローシィさんは18歳の時にダンスグループの一員としてビザを取得し、初来日。仕事で羅臼に訪れた際に出会った男性と21歳で結婚し町内に移住した。以降は町内の水産加工場やホテルなどで働きながら、子どもたちに英語を教えていた。ローシィさんは「羅臼は魚や日用品を分け合うなど、小さな町だからこその温かさがある。時間がたつにつれ、ますます好きになっています」と語る。
移住したときからの夢だったというカフェは10月23日に開店。店名は「ジャパン」と「フィリピーナ」を掛け合わせた。もともと飲食店だった建物を改装し、内装品や皿などはほぼ全てローシィさんの手作りだという。
ローシィさんのおすすめは、インスタントコーヒーや砂糖などを泡立てて牛乳の上にのせた「ダルゴナコーヒー」や、フィリピン産マンゴーを使ったジュースだ。今後はワンプレートランチなど食事の提供も予定しているという。
店内はカウンターやテーブルなど17席。日本語、英語、フィリピンの公用語であるタガログ語に対応する。営業時間は平日が午前10時~午後5時、土日は午後6時まで。定休日は第1、3木曜日。
(提供:北海道新聞)