
北海道の今
つがい仲良くハート形 エゾフクロウ
2020年12月16日
落葉が進んだ森で仲良く寄り添うエゾフクロウのつがい。樹洞の形が相まってハート形をつくる。
エゾフクロウは体長50~60センチほど。暗闇でも良く見える目。動き回るヤチネズミのわずかな物音を集めることができる、パラボラアンテナのような特殊な形の顔。ギザギザの風切羽により、ほぼ無音で飛行できるため、狙った獲物に気づかれることなく近づき、的確に捕らえるハンターだ。
三笠市の市街地にある神社の森。野鳥愛好家から「もとうろ」と呼ばれる樹洞は、2羽のフクロウがぴたりとはまる大きさで、冷たい風が吹く季節になると、つがいのフクロウが時折並んで姿を見せる。周辺に住む市民から愛され、毎年秋が深まると「今年は来るかな」と期待が集まる。
雪が解け始めるころに繁殖期を迎え、新緑の季節にかわいいヒナが姿を見せる。
(提供:北海道新聞)