
北海道の今
巡る四季、輝くハルニレ 豊頃のシンボル 風雪に耐え150年
2021年01月14日
豊頃町のシンボルとして知られる推定樹齢150年、高さ約18メートルのハルニレ。広大な牧草地に立つ巨木は人を魅了し、観光客や写真愛好家が絶え間なく訪れる。
同町の茂岩橋から南に十勝川左岸の堤防を進むと、右手にハルニレの巨木が見えてくる。実はこのハルニレ、根元をよく見ると、2本の木がぴったり寄り添うように生えているのが分かる。
40年前の1981年に写真絵本で紹介されて有名になり、86年に町の文化財に指定された。2016年夏の連続台風では冠水し、2本の木の間にあった亀裂が広がり、倒木の恐れが出ていた。そこで、町は17年度から5カ年計画でハルニレの保護作業を行っている。2本の木をワイヤで結ぶほか、長すぎる枝を切ったり、土壌改良をしたりして倒木を防ぐ対策を施す。
大地に根を張り、風雪に耐えるハルニレの四季を昨年1年間カメラで見つめた。
(提供:北海道新聞)