
北海道の今
そびえる氷筍 幻想の世界 伊達・百畳敷洞窟
2021年01月25日
伊達市大滝区の百畳敷洞窟で、氷がタケノコのように伸びる「氷筍(ひょうじゅん)」が見頃を迎えている。洞窟の天井部分から滴り落ちる水が地面の岩に凍り付いて少しずつ背丈を伸ばし、幻想的な空間をつくり出している。
氷筍は洞窟内の気温が氷点下3度前後の条件下で大きく育つという。地元では「ニョロニョロ」の愛称で親しまれている。昨年12月中旬から伸び始め、高いもので1・5メートル、直径10センチほどに成長。現在は大小合わせ約2500本が密集している。
スノーシューを履き、片道1時間歩いて洞窟を見学するツアーを2008年から運営する、地元のガイド会社「大滝アウトドアアドベンチャーズ」の酒井史明代表は「何度見ても飽きないくらい、心引かれる景色が見られる場所」と話す。
ツアーは有料で、3月下旬までの予定。問い合わせは同社(電)0142・68・5180へ。
(提供:北海道新聞)