
北海道の今
雪の下で増す甘み 越冬ダイコン掘り起こし 生でも煮ても 函館
2021年01月27日
函館市内で、土の中に埋められた「越冬ダイコン」の出荷がたけなわだ。厳しい寒さの中で甘みを蓄えたみずみずしいダイコンが、次々と掘り起こされている。
市亀田中野町の3ヘクタールの畑でダイコンを栽培する宇野稔さん(56)は、昨年12月からほぼ毎朝、越冬ダイコンを掘り出している。同10月末に収穫して地中に埋めておいたもので、ショベルカーで雪と土をかき分けた後、一本一本手作業で掘り、泥を拭っていた。
宇野さんは「昨年12月~1月の猛烈な寒さで、甘みが増したようだ。生でも煮てもおいしいので、ぜひ味わってほしい」と話した。
函館市亀田農協によると、越冬ダイコンは市内8戸の農家が計750トンほどを出荷し、「雪の下大根」の名で店頭に並ぶ。掘り出し作業は3月まで続くという。
(提供:北海道新聞)