
北海道の今
シマエナガ ふっくら丸い人気者
2021年02月15日
「ジュルジュル、リリリ」。小鳥のかわいらしいさえずりが、弟子屈町の森の中から聞こえてきた。シマエナガだ。
真っ白なシマエナガは体長14センチほど。ふっくらした丸い姿はゆきだるまを連想させ「雪の妖精」と呼ばれる。野鳥愛好家のみならず幅広く愛される小鳥で、毎年のように写真集が出版されるほか、ぬいぐるみなどさまざまなグッズのデザインになる人気者だ。
数羽から十数羽の小さな群れで木から木へ移動し、人通りの少ない週末の早朝には、JR釧路駅周辺や繁華街の街路樹に現れることもある。夏は小さな昆虫などを食べているが、冬は小さな種子や樹液などをエサにして生活している。
名前のシマはシマフクロウと同じく、北海道を意味する島から名付けられた。真冬の道東ではシマエナガを本命に探す愛好家も多い。
(提供:北海道新聞)