
北海道の今
イイズナ 小さくてもどう猛なハンター
2021年02月22日
真っ白で細い身体に短い尾。十勝管内の森で体長20センチほどの世界最小の肉食哺乳類イイズナに出合った。
イイズナはめったに人前に姿を現さない。天敵の猛禽(もうきん)類やキタキツネとの接近を避け、倒木が入り組んで無数の枝が視界を遮るやぶの中や、アシなどが密生する湿地を移動する。開けた場所では雪の中にトンネルを掘るため、大型動物の追跡を許さない。
小さくてもどう猛なハンターで、主にネズミ類を捕食している。時には木に登り、野鳥やリスを襲うこともある。北海道のほかユーラシア大陸や北アメリカ大陸にも広く生息するが、小さく見つけにくいこともあり、研究はなかなか進まず、詳しい生態はあまりわかっていない。
見つけてカメラを構え、ピントを合わせるまで1、2秒。シャッターを切ると同時に雪の中へ姿を消した。
(提供:北海道新聞)