写真:帯広卸売市場PB強化へ 規格外の農産物で新ビジネス 今夏「幻のメロン」ジェラート販売
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帯広卸売市場PB強化へ 規格外の農産物で新ビジネス 今夏「幻のメロン」ジェラート販売

2021年03月06日

帯広地方卸売市場(高橋正行社長)は新年度から新規ビジネスを強化する。農産物の規格外品を活用した商品開発が柱。今夏には富良野産メロンの高級ジェラートをプライベートブランド(PB=自主企画)として販売する。昨年6月の改正卸売市場法の施行に伴う規制緩和を受け、来月1日から百貨店藤丸への鮮魚店出店も決めており、厳しい市場環境下で「攻めの経営」に転じる戦略だ。

 PBに使うのは、富良野市山部地区の農家3戸が栽培する「夫婦(めおと)メロン」。希少な赤肉のキングルビーで果肉が厚く、強い甘みが特長。30年以上の歴史があり、「幻のメロン」と呼ばれる。年60トン程度を作るが、割れやすいなど栽培が難しく、小ぶりや変形などの規格外品を賞味期限のないジェラートに加工する。

 同社は帯広のスイーツ専門店と協力し、「フルーツジェラート 夫婦(めおと)メロン」(90ミリリットル、400円前後)として十勝管内のスーパーなどで販売する。収穫時期は6~8月で、規格外品として見込む最大1トンから約2万個を製造する予定。

 PBは収益性が高く、こだわりや独自性をアピールしやすい。同社は帯広物産協会などと連携し、渋谷醸造(本別)のキレイマメ味噌(みそ)を使用した「市場の肉まん 味噌」などを商品化した実績を持つ。規格外品の商品化は初の試みで、今後も道内の農協や産地とのネットワークを生かす。

 もうひとつの挑戦が藤丸で運営する鮮魚売り場だ。別の業者が営業していた売り場と従業員を引き継ぎ、直営の「一鱗(いちりん)藤丸店」とする。小売店や飲食店への卸売りを専門としてきた同社にとって、消費者につながる販売のノウハウ蓄積は本業にも役立ちそうだ。

 こうした業容拡大は、卸売市場を取り巻く厳しい環境が背景にある。大手食品スーパーなどが生産者と直接契約する「市場外取引」が増え、市場の利用は年々減少。同社の昨年の取扱高は前年比2・7%増だったが、前年割れを回避したのは6年ぶり。生き残りをかけるには、新たな収益の開拓が求められている。

 高嶋昌宏専務は「生産者との信頼関係を高め、消費者の心をつかむ商品を開発したい」と力を込める。

(提供:北海道新聞)

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