
北海道の今
室蘭・白鳥大橋に雲海 写真愛好家は夢中でシャッター
2021年03月12日
室蘭を舞台にした映画「モルエラニの霧の中」でも描写された幻想的な霧の風景が12日朝、室蘭市内各所に広がった。測量山展望台からは、沖から流れた海霧が地形に沿うように流れ込み、青空の下、白鳥大橋にかかる白い雲海が見られた。
室蘭でよく見られる霧は「移流霧」と呼ばれ、湿った暖かい空気が冷たい海面に接すると霧となる。室蘭地方気象台によると、12日の室蘭市内は午後4時までの最高気温が9・1度で4月中旬並み。西から暖かい空気が海水温2、3度の噴火湾に入り込んで霧となったもようだ。
測量山などの高台には朝早くからカメラ愛好家が集まり、夢中でシャッターを切っていた。4、5年前から地球岬などで霧を撮影している室蘭市八丁平の自営業馬場勇輝夫さん(61)は「日常では見ることのない景色」と感動していた。
(提供:北海道新聞)