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6月の「デザインウイーク」概要発表 旭川家具 市民も体感 建築、食など9分野も参加「魅力に触れ、学んで」
2021年03月15日
6月に旭川市などで開かれる家具や木工品の祭典「旭川デザインウイーク(ADW)2021」の概要が15日、発表された。19年に旭川市が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「創造都市ネットワーク(デザイン分野)」へ加盟してから初めてのADWで、家具・木工業界に限らずさまざまな業種の約50団体が参加。旭川家具の技術力やデザインの美しさをPRしながら、市民に広くデザインに触れてもらう催しにする。
ADWは旭川家具工業協同組合などでつくる実行委が主催。全国のメーカーや卸売業者向けの「旭川家具産地展」が前身で、2015年に名称や開催内容を一新した。2019年は5日間で約1万8千人が来場。20年は新型コロナウイルスの影響で中止した。
今回は6月16~20日の5日間で、市内の旭川デザインセンターを主会場に開催する。コンセプトは「みんな、デザイン。みんなの、デザイン。」。家具業界のほか建築、食、観光など計9分野の団体が加わり、旭川家具の新作展示会をはじめ、建築家の隈研吾さんらによる討論会や各メーカーの工場見学も実施する。「食とデザイン展」や「旭川工芸展」なども開催し、家具だけでなくデザイン都市としての旭川を内外に広くアピールする狙い。
また3年に1度行われる「国際家具デザインフェア旭川(IFDA)」を同時開催し、IFDAの家具デザインコンペ受賞作品の展示や審査委員長を務めた建築家藤本壮介さんの講演を行う。講演会など一部の催しは、会場での開催とオンライン配信を併用する。
実行委の渡辺直行会長は「家具やクラフトだけでなく、さまざまな分野の皆さまと力を合わせていく。デザインに触れ、学び、遊べる5日間にしたい」と話した。
(提供:北海道新聞)