写真:富良野・麓郷街道の桜、今年も満開 住民ら手入れし40年余り 2キロにわたり300本「地域の宝、守りたい」
北海道の今

富良野・麓郷街道の桜、今年も満開 住民ら手入れし40年余り 2キロにわたり300本「地域の宝、守りたい」

2021年05月15日

道道麓郷山部停車場線(麓郷街道)の桜並木が今春も真っ盛りを迎え、通りかかった観光客らが車を路肩に止めて写真に収めている。農家が多い地元住民は農作業が忙しくなるこの時期、桜をゆっくり鑑賞することはできない。それでも、往来する人々の目を楽しませようと40年以上、麓郷振興会などの手で管理を続けている。

 麓郷街道には布部川沿いの2キロメートルにわたって約300本の桜が並ぶ。1戸につき1本の桜を植えようと1979年、住民が800本の桜を植えた。81年にはテレビドラマ「北の国から」のロケ隊も植樹して桜並木を延伸。82年に富良野ライオンズクラブも植えた。その後、剪定(せんてい)して現在の形になっている。

 なぜ麓郷街道に桜を植えることになったのか。「開基」80年史など、郷土史の資料には経緯は記されていないが、農家の尾崎正幸さん(68)は、麓郷で商店と木材会社を営み、昨冬に89歳で亡くなった前田和雄さんの発案だったと記憶している。

 「見どころを設けて人を呼び込まないと麓郷はダメになる」と、前田さんが桜並木の構想を語っていたという。75年ごろに前田さんの商店で働いていた妻から尾崎さんが聞いた話だ。当時の麓郷地区は「北の国から」の放送前で知名度は低かった。

 植樹後は前田さん家族が中心となって桜並木を手入れし、98年から麓郷振興会が管理費を捻出するようになった。毎年7月には住民ボランティアによる桜並木の草刈りが行われている。同会元会長の目黒英治さん(60)は「地域振興のため先輩たちが桜を管理する姿を見て、われわれの世代も引き継いで桜の手入れをしようという思いになった」と振り返る。現会長の白井彰さん(60)も「桜並木は地域の宝。楽しみにしている住民のためにも40年続く景色を可能な限り守りたい」と話している。

(提供:北海道新聞)

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