
北海道の今
春のサロマ湖 ウニ続々 漁ピーク
2021年05月01日
サロマ湖でエゾバフンウニ漁がたけなわだ。鉄製の爪がついた網を引きずって湖底のウニを取る「けた引き漁」が盛んに行われている。
サロマ湖のウニ漁は湧別、常呂、佐呂間の3漁協が行っており、今年は4月12日に始まった。湧別漁協の登栄床漁港では28日、約400キロが水揚げされた。
同漁協うに部会長の平形康浩さん(48)は、朝5時から操業。1日の割当量の約100キロをとり終え、港に戻った後、家族4人で出荷に向け作業。殻を割ってヘラで身をすくい、ピンセットでごみを取り除いた。
平形さんは「サロマ湖のウニはあまり知られていないが、おいしいので一度食べてほしい」と話した。
この日の取引価格は、折り(100グラム)が1700円前後。塩水パック(同)は等級によって1650~840円。昨年より高いといい、湧別漁協は「オンライン注文が大幅に増えており、巣ごもり消費が影響しているのでは」とみる。
サロマ湖のウニ漁はホタテ稚貝放流で忙しい5月後半を除き、6月末まで続く予定。3漁協合わせた漁獲量の上限は昨年と同じ約35トン。
(提供:北海道新聞)