写真:旧函館区公会堂が再オープン 拡張現実導入し多言語解説 床材も復元、明治の歴史を体感
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旧函館区公会堂が再オープン 拡張現実導入し多言語解説 床材も復元、明治の歴史を体感

2021年05月24日

耐震化や老朽対策の改修工事が進められていた国指定重要文化財(重文)「旧函館区公会堂」(函館市元町)が4月26日、リニューアルオープンした。工事に合わせ館内には、スマートフォンをかざすと画面上で展示物を解説する拡張現実(AR)の技術が新たに導入され、多言語での案内も可能になった。改修では一部の床材を明治期と同じものに復元するなど、建築当初の姿をより忠実に再現。最新技術を活用した空間で、来館者は明治の歴史を肌で感じている。

 約460平方メートルある2階大広間に設けられたARコーナーで、表示された専用コードにスマホやタブレット端末をかざす。画面には、実際の部屋の様子と重なるようにして、明治期の人たちが博覧会やパーティーを開くアニメーションが映し出された。5月上旬、埼玉県から訪れた会社員清水快(かい)さん(24)は「当時この部屋がにぎやかに使われていたことが分かる」と笑顔で話した。

公会堂は1910年(明治43年)に市民の集会場として建てられた。函館を代表する洋風建築の建物で、木造2階建て。74年に国の重文に指定され、改修前は年約15万人が訪れた観光名所だ。改修工事は36年ぶりで、2018年10月に始まり、総事業費は約10億円。

 工事では、公会堂内に公衆無線LAN「Wi―Fi(ワイファイ)」を新たに導入し、12カ所にARコーナーを設置した。ARは、スマホなどに無料のアプリケーションをダウンロードして使う。各コーナーで専用コードを読み取ると、部屋の用途、椅子やテーブルなど華やかな雰囲気の家具の解説文などを、アニメーションや画像付きで楽しむことができる。

 ARでの解説は日本語だけでなく、英語や中国語(簡体字)、同(繁体字)、韓国語の計5言語に対応する。4月末に観光で訪れた十勝管内清水町在住のイギリス人英語講師ブッチャー・ロブさん(32)は「外国語の案内も充実していて理解しやすい」と喜んだ。

 今回の改修では、耐震補強材を壁の中や天井裏などに設けたほか、経年劣化していた外壁を塗り直し、建築当初の鮮やかな灰色がかった青色(青灰色)と黄色に復元した。大広間は床材を無地の塩化ビニールシートから、明治期と同じ寄せ木風の柄が付いた天然素材のリノリウムに改装した。

来館者に人気の高かった貸衣装コーナーの衣装も更新。約100着の中から服を選び、公会堂内で自由に写真撮影できる。ドレスなど洋装のほかに、はかま姿の「ハイカラさん」「書生スタイル」など、和装も取り入れた。運営する衣装店「登成(とうせい)」の成田輝光取締役営業本部長(51)は「モダンな洋館で当時の人々になりきってみて」と話す。

2年半ぶりに開館した公会堂では、来館者の検温や手指のアルコール消毒の徹底など、新型コロナウイルス対策を実施。再オープン直後の大型連休中は約4千人が訪れた。ただ、道内での新型コロナ感染拡大を受け、5月16日に北海道を対象に緊急事態宣言が発令され、全道で外出自粛が要請された。所管する函館市教委文化財課は「文化財の保存と活用を両立させた施設。宣言解除後には、多くの市民や観光客に楽しんでほしい」と語った。

 入館料は一般300円、小中高大学生150円。開館状況などの問い合わせは旧函館区公会堂(電)0138・22・1001へ。

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(提供:北海道新聞)

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