
北海道の今
利礼航路にも「御船印」 ハートランドフェリー、稚内港で販売
2021年06月29日
稚内―利尻、礼文航路を運航するハートランドフェリー(札幌)は、全国の船会社が参加する「御船印めぐりプロジェクト」に加わり、寺社仏閣に参拝した証しにもらう御朱印をイメージした「御船印」の販売を、稚内港フェリーターミナル内の売店で始めた。
稚内港で1日から取り扱っている御船印には「日本最北の島へ 利礼航路」の文字と、利尻富士などの絵が描かれている。同フェリーは江差―奥尻間も運航しており、江差港フェリーターミナルで販売中の御船印には「北海道最西限へ 奥尻航路」の文字と名所の鍋釣岩があしらわれている。
御船印のサイズは縦15センチ、横10センチ。1枚330円。利用客のみ購入でき、店員が乗船の年月日を筆ペンで記入してくれる。同フェリーは「コロナ禍で集客が難しい時期だが、御船印を地域に目を向けるきっかけづくりに役立てたい」と話している。
このプロジェクトは旅客船の利用促進と、発着地の経済活性化に向けて4月に始まり、今月25日現在で全国の船会社54社が参加。道内では小樽―舞鶴(京都府)などに航路がある新日本海フェリー(大阪)、苫小牧―仙台―名古屋を運航する太平洋フェリー(名古屋)も加わっている。
マスター制度も設定され、20社分の御船印を集めて申請すると「一等航海士」、40社で「船長」に認定される。
(提供:北海道新聞)