写真:池崎「金より輝く銅」 車いすラグビー2大会連続 チーム一丸の戦い誇る
北海道の今

池崎「金より輝く銅」 車いすラグビー2大会連続 チーム一丸の戦い誇る

2021年08月29日

東京パラリンピックの車いすラグビー3位決定戦は29日行われ、エース池崎大輔(43)=三菱商事、岩高等養護出=擁する日本は強豪オーストラリアに60―52で快勝し、2016年リオデジャネイロ大会に続く2大会連続の銅メダルを獲得した。「銅メダルだけど、選手たちはこのコートでしっかり輝けた。金より輝けるチームだった」。自国開催で悲願の金メダルはかなわなかったが、池崎はチーム一丸の戦いを誇った。

 5年間、金メダルだけを目指してきた。前日の準決勝で英国に敗れたショックを振り払うように、この日の池崎はコートで縦横無尽に躍動した。チーム最多の23トライを挙げ、勝利に大きく貢献。リオ大会で史上初の銅メダルを獲得したときのように歓喜はせず、「今日の日本が取れる最高の結果」と静かに試合を振り返った。

 車いすラグビーは男女混合で、障害の程度によって持ち点がある。今大会の日本は女子選手が初めて代表入り。年齢層も19~46歳と幅広く、手足の筋力が次第に衰える先天性の難病の池崎をはじめ、四肢欠損や事故による頸椎(けいつい)損傷など、障害の種類や程度、受傷経緯はさまざまだ。

 池崎は「多様性」が競技の魅力だという。「みんな違って、だからこそ互いに理解しようとして助け合う。絆も強くなる」。こうした思いを共有した日本代表は、障害の重い選手と軽い選手の絶妙な連係で得点を重ねるプレースタイルを、今大会でも随所に発揮した。

 より競技に集中するため、19年には北海道を離れる決断をした池崎。首都圏での代表合宿など道内との往復は年間40回超。競技に費やす時間を捻出するためだ。「いつも胸に道産子魂がある」というだけに、残された北海道の仲間のことが気がかりだった。池崎を競技に誘った旭川市の矢島勇作さん(54)には律義に「北海道の仲間のことを頼みます」と伝えていた。

 自国開催をパラスポーツ普及の契機ととらえ、道内外で体験イベントや講演会の依頼に積極的に応えてきた。30代前半は借金をして競技を続けてきたことから、「より良い環境を整え、次世代の障害を持つ子供たちが希望を持てるような選択肢の一つをつくっていきたい」という思いを持っていた。使命感が普及活動の原動力だった。

 目標には届かなかったが、車いすラグビーの魅力は存分に見せつけた。池崎は「パラの舞台でやられたら、パラでやり返す」。ほろ苦い銅メダルを胸に、強気に次を見据えた。(提供:北海道新聞)

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