
北海道の今
シシャモ2・6トン初水揚げ 白糠漁協
2021年10月18日
道内有数のシシャモ水揚げ量を誇る釧路管内西部沿岸(白糠町、釧路市、釧路町)のトップを切って白糠漁協で18日、シシャモ漁が始まった。初日は2・6トンを水揚げし、前年を1・4トン下回った。道東沖で9月下旬から現在まで赤潮が確認されており、初日は影響がなかったが、今後の漁に不安を抱えた滑り出しとなった。
同漁協所属の漁船26隻が午前4時半に白糠漁港を出発し、沿岸近くの水深30メートル以浅の海域で「こぎ網」と呼ばれる袋状の網を引いた。午後2時になると船が次々と港に戻り、乗組員やその家族らがシシャモやチカなどを選別して出荷した。
第2千島丸(9・7トン)の船長大岡敏明さん(63)は「量はまだまだ。これからに期待したい」と話した。浜値は1キロ2790円だった。
釧路ししゃもこぎ網漁業運営協議会によると、昨年の釧路管内西部沿岸の漁獲量は72トン。しけによる出漁日数の減少や魚群の薄さが影響し、統計が残る1967年以降で最低だった。
今年は資源の減少が見込まれていることから、漁獲上限量は昨年より100トン少ない200トンに設定した。28日には釧路市、釧路市東部、昆布森の3漁協でも漁が始まる。漁期は11月末まで。
(提供:北海道新聞)