写真:ニセコの現状、アフターコロナの展望 多様性増す日本人の投資
北海道の今

ニセコの現状、アフターコロナの展望 多様性増す日本人の投資

2021年11月29日

国際リゾート・ニセコ地域は間もなく、新型コロナウイルス禍での2年目の冬を迎える。急減した訪日客の回復は見通せない一方、依然として活発な不動産投資が続いている。同地域初のコンドミニアム開発を手掛け、昨年11月には最高級宿泊施設を運営する香港系企業との事業統合に乗り出した倶知安町の不動産会社「H2グループ」のサイモン・ロビンソン社長(60)に、ニセコの現状とアフターコロナの展望を聞いた。

■サイモン・ロビンソンさん(60) 倶知安町の不動産会社社長

 ――感染拡大以降の不動産取引の状況は。

 「全体の数は落ちていますが、当初想定していたよりはずっと良い状況です。コロナ前と比べた取引件数の減少幅は25%ほどに収まっています。海外の投資家は現地を直接見られないので、リスクを避けようと比較的安価な50万ドル(約5700万円)以下の物件に人気が集まる傾向があります。顧客は香港などアジア圏が中心になっている状況は変わりません」

 ――コロナ禍の中で、香港系企業「ハクライフ」との事業統合を行いました。狙いは。

 「ニセコの市場はこの20年間で大きく変化しました。2003年に私が初めてコンドミニアムを建てた時の顧客はオーストラリア人らが中心で、彼らはスキーが主な目的。必要だったのはそのために過不足ない施設でした。現在ではアジア人客を中心により高いサービス水準の需要が高まり、パークハイアットなどの最上級ブランドホテルが次々進出しています。ハクライフは最高級宿泊施設の運営のノウハウがあり、不動産の販売から開発、宿泊まで一貫してサービス水準を向上することが統合の狙いです」

 ――観光での渡航制限の緩和は見通せず、集客では厳しい状況が続きます。

 「08年のリーマン・ショックや11年の東日本大震災と、これまでも危機はありました。厳しい状況ですが、停滞することで新たな施策を考えるための時間が生まれたとも言えます。弊社では日本人やエクスパット(外国人駐在者)向けのプロモーションや、ゴルフイベントの開催など夏観光の充実に力を入れています。冬の訪日客中心という従来のリゾートのあり方から、国内観光需要の開拓や繁忙期の通年化が進んでいけば、地域の魅力はさらに高まります」

 ――コロナ後にはニセコはどのように変わっていくでしょうか。

 「注目すべきは、コロナ禍の間に日本人による投資や国内企業の進出が増えていることです。ここ20年間、外国資本による地域への膨大な投資が続けられ、ニセコへの信頼が徐々に育っていったことで、新たな投資先として目を向けられ始めました。国内ビジネスが参入し、ここで新たな市場を形成することで、『外国人のためのリゾート』ではない、より多様性のあるニセコの姿が見えてくるのではないかと期待しています」

<略歴>1960年生まれ。オーストラリア出身。2003年に倶知安町に移り、不動産会社「北海道トラックス」を創業。事業統合を経て、20年11月から現職。

(提供:北海道新聞)

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