
「本当に強くなった」「頼もしい北見の誇り」 ロコ五輪決定、地元祝福
2021年12月18日
北見市のカーリング女子チーム「ロコ・ソラーレ」が北京冬季五輪最終予選のプレーオフ第1戦で韓国を下し2大会連続での五輪出場を決めてから一夜明けた18日、地元からは喜びや祝福の声が相次いだ。
「(2018年)平昌大会のメダリストとしてプレッシャーもあったと思うけどよく頑張った。すごい!」。ロコ・ソラーレの選手がよく訪れる市常呂町のカフェ「しゃべりたい」を経営する宇佐美美保子さん(66)は五輪切符獲得をたたえた。特に3―3で迎えた第5エンドに、スキップの藤沢五月選手(30)が、韓国の二つの石をはじき出し2点を奪った場面はしびれたという。「五輪ではまず楽しんでプレーしてほしい。楽しめば、おのずと結果もついてくるはず」とエールを送った。
サードの吉田知那美選手(30)が勤務するネッツトヨタ北見(北見)の河合昭徳会長(58)は「相手に良いショットを決められても、選手同士で話して冷静に対処していた。本当に強くなっている」と成長に目を細めた。
チームのスポンサーを務める北見市の菓子製造販売会社「清月」の渡辺主人(もんど)社長(51)は韓国戦を自宅で観戦。「コロナ禍を乗り越えて大事な局面で勝利した。本当にすごいチーム。堂々と戦っていたし、本当に頼もしいし、北見の誇り」と喜んだ。
常呂町在住で日本カーリング協会の松平斉之(ひとし)副会長(62)は1次リーグでトルコに5―8で敗れたことに触れ「固さがあってロコ・ソラーレらしさがなかった」と振り返る。しかし17日の韓国戦は「攻めの姿勢が見えて、普段通りのプレーだった」と評価した。
北見カーリング協会の久世和徳会長(59)は「最終予選で見つけた課題もあると思うので、一つずつ修正して五輪に挑んでほしい。われわれも選手たちを全力でサポートしたい」と話した。
また、阿部晋也選手(41)ら北見出身の2人が所属する男子の「コンサドーレ」は最終予選で惜しくも五輪出場を逃したが、久世会長は「結果は残念だったが、健闘したと思う。また前を向いて一歩ずつ進んでほしい」と今後に期待を寄せた。
(提供:北海道新聞)