写真:ワインの魅力、奥尻に広める 島唯一のソムリエ・井田さん、実家すし店で奮闘 ネタとの相性紹介
北海道の今

ワインの魅力、奥尻に広める 島唯一のソムリエ・井田さん、実家すし店で奮闘 ネタとの相性紹介

2022年03月05日

町内のすし店「叶寿司(きょうずし)」を営む井田善直さん(58)の長男の憲吾さん(28)が、実家の店頭に立って島内唯一のソムリエとして奮闘している。ワインの基本情報をまとめた冊子を作成したり、ワインと相性の良いすしを客に薦めたりして魅力を伝えている。漁師町の奥尻はこれまで、日本酒や焼酎が主流だったが、憲吾さんは「奥尻にワインを広めていきたい」と新風を吹き込もうとしている。

 憲吾さんは中学生の時、イタリアンレストランを舞台にしたテレビドラマに触発され、奥尻高を卒業後、料理の道に進むことを決意。東京のイタリアンレストラン2店で計7年ほど勤務した。「1週間に一度も自宅に帰れないくらい激務」だったことから、心配した両親の説得もあり、25歳で奥尻に帰郷。実家のすし店で働き始めた。

 東京では接客でワインの味や料理との相性を説明する機会が多かったため、自然とワインに興味を持った。帰郷後、ソムリエの資格の取得を決意し、独学で約1年かけて勉強し、26歳の時に合格した。「ソムリエになってから、客が自分の説明に、関心を持ってくれるようになった。敷居が高いといわれるワインを、より身近に感じてもらえるようにしたい」と話す。

 ワインについて深く知ってもらおうと、ワインの基本情報を記した冊子を作成し、メニューとともに各テーブルに並べた。有名ワインの香りの種類や、料理との相性などを紹介。接客の際には、「タイのすしには白ワインがよく合う」などと、組み合わせも紹介し、客からの評価も上々という。

 店では元々、2銘柄のワインを提供していたが、憲吾さんが働き始めてから8銘柄に増やした。すし職人の父、善直さんは「今は客の嗜好(しこう)も多様化し舌も肥えてきたので、すし一本ではやっていけない。選択肢が増えるのは良いこと」と息子の取り組みを歓迎する。

 全国的にも珍しい離島のワイナリーで造られる奥尻ワインも提供しており、観光客らに人気がある。潮風を浴びたブドウで造られており、飲むと潮の香りがすると言われていて、憲吾さんは「自宅でも奥尻の海を感じられるのが特長」と地元ワインへの愛着を示す。

 憲吾さんの目標は、料理の修業を積むためにイタリアに留学すること。「東京のレストランでは接客が多かったので、今後は料理の腕前も磨いていきたい」と夢を語る。

(提供:北海道新聞)

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