写真:「北斗星」ゲストハウスとして再出発 北斗市で4月22日
北海道の今

「北斗星」ゲストハウスとして再出発 北斗市で4月22日

2022年03月26日

国内最後のブルートレインとして親しまれ、2015年に運行を終えたJR寝台特急「北斗星」の車両2両を活用したゲストハウス(簡易宿泊所)が4月22日、かつて走った北斗市内に開業する。市民有志が現役時代さながらに車両を再現し、ロビー車と寝台車で列車の旅の気分を楽しむことができる。北斗星は利用者の思い出も乗せ、新しい旅へ再出発しようとしている。

 3月中旬、北斗市茂辺地地区の「北斗星広場」。鮮やかな青色の車体が残雪に映える。レール上に設置された車体の前部には「北斗星」のマーク。今でも走れそうな雰囲気だ。

 ロビー車の中にはゆったりとしたソファなどが設置されているほか、寝台車の7室は1室最大2人まで宿泊できる。車両近くには、北斗星を眺めながら泊まるトレーラーハウス2棟も設置。中では有志が塗装を急ピッチで進めていた。

 1988年に上野―札幌駅間で運行を始め、優雅な列車の旅を演出した北斗星。市内の米穀店専務、沢田導俊(みちとし)さん(42)にとって地元を走る姿は憧れの存在だった。「部活帰りに見た明るい食堂車で、みんな着飾って食事していた。大人になったら乗りたかった」。北斗星は北海道新幹線開業に合わせて運行を終え、乗車はかなわなかった。

 ゆかりの列車を地域に残したい―。沢田さんら市内の若手商工業者らは運行終了後の2015年、「北斗の星に願いをプロジェクト推進委員会」を発足。翌年、クラウドファンディングで約1700万円を集めるなどして、JR北海道から寝台車と、シャワー室付きのロビー車の計2両を有償で譲り受けた。活用事業を進めるため、有志3人で合同会社「靑(あお)」も設立した。

 新型コロナウイルス禍前には車両を一般公開。車内に置いたノートには「新婚旅行で乗った」「ロビー車で初対面の人と酒を交わした」など、かつての乗客の思い出があふれた。沢田さんや靑のメンバーである佐々木善史さん(45)、福地智さん(49)は鉄道愛好家

ではないが、こうした言葉に背中を押され、ゲストハウスとして「再運行」させることを決めた。

 当初は20年に開業予定だったが、コロナ対策で設計を練り直し、昨年12月に改修を終えた。塗装の剥離(はくり)やさびが目立った車体はきれいに塗り替えられた一方、ロビーや2段ベッド、シャワー室は当時のまま使える。受け付けや清掃を担当する従業員は地元住民を採用した。

 「地元の風景の一部だった列車。マチの魅力を伝える新たな観光資源にしたい」と沢田さん。「鉄道ファンや家族連れが思い出をよみがえらせ、思い出を重ねる場所になれば」と願う。

 宿泊料金は寝台車が1室2人までで1人4千円から、トレーラーハウスが1棟3人までで1人3850円から。4月1日から大手旅行サイト「楽天トラベル」で予約を受け付ける。

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(提供:北海道新聞)

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