
北海道の今
全国旅行支援、10月11日から 12月下旬まで予定 国交相発表
2022年09月27日
斉藤鉄夫国土交通相は26日、全国が対象の新たな観光支援事業「全国旅行支援」を10月11日に始めると正式発表した。当面は12月下旬までの予定で行う。現在の「県民割(道はどうみん割)」の対象を全国へ拡大。支援額は1人1泊当たり最大1万1千円。公共交通の利用や平日の旅行で割引額を多くし、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた観光関連事業者の支援や、混雑の緩和につなげる。
斉藤氏は「基本的な感染対策を徹底していただきながら、旅行を楽しんでいただければ」と話した。
近隣地域への旅行に限っている県民割の対象を全国へ広める。どうみん割は道内と東北が対象だった。7月前半の開始を目指していたが、感染「第7波」の影響で延期していた。どうみん割や県民割の期限は、現在の9月末から、全国旅行支援が始まる前日の10月10日宿泊分まで延長する。
国の補助を受けた都道府県が、感染状況などを踏まえて開始時期などを決める。道の鈴木直道知事は26日の道議会で「(全国旅行支援を)切れ目なく実施できるよう、早急に決定、公表していく」と述べた。
鉄道や航空など公共交通と宿泊を組み合わせた旅行商品で1人1泊最大8千円、宿泊のみなどは5千円を上限に、代金の40%を割り引く。さらに飲食店などで使えるクーポン券も平日3千円、休日千円配布する。割引額は1人1泊最大1万1千円となり、県民割の7千円より多い。利用にはワクチンの3回接種証明か陰性証明の提示を求める。
政府は全国旅行支援が始まる11日から水際措置も緩和する。入国者数の上限を撤廃し、外国人の個人旅行も解禁する。急速に進む円安を生かして、海外からの観光需要の回復も目指す。
(提供:北海道新聞)