
北海道の今
函館山ロープウェイ、50日運休 25日から、メインロープ交換
2022年09月22日
函館山ロープウェイ(函館市元町)は25日から、ゴンドラを支えるメインロープの交換と法定検査のため50日間運休する。昨年に続くメインロープの交換作業は、1988年にゴンドラを大型化して以来初めて。2年に渡る交換作業を通じ安全運行につなげたい考え。運行再開は11月14日。
ロープウエーの運行には、平行に並ぶ3本のロープを使う。車輪を乗せるレールの役割を果たすメインロープ2本と、その間にゴンドラを引く1本がある。鉄製のメインロープは直径6・4センチと太く、車輪を含む接続部と車体だけで約5350キロにもなる125人乗りゴンドラを支える。大型化以前は45人乗りだった。
交換は老朽化によるもので、今回は山頂に向かって右側のゴンドラのメインロープ2本を交換する。昨年も約50日間運休し、左側の2本を取り換えた。道外の業者が来函し、ゴンドラを一時的に近くの駐車場に移すなどして作業を進める。
毎年行う法定検査を含め、11月13日まで運休する。夏場の観光シーズンが一段落し、函館山山頂につながる函館山登山道(道道立待岬函館停車場線)が冬季通行止めとなる11月中旬までに作業を終えるため、この時期に実施する。
同社によると、春先に修学旅行を予定していた学校が、新型コロナの感染が落ち着きつつある秋にずらす傾向もみられ、東北などからも多く訪れているという。運休中も山頂展望台の売店やレストランなどは通常通り営業する。同社は「展望台へはバスなどを利用してほしい」と呼び掛けている。
(提供:北海道新聞)
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