
北海道の今
知内産カキの出荷本格化 漁業者「鍋やみそ汁に使って」
2022年12月05日
知内町特産の養殖カキの出荷作業が本格化している。上磯郡漁協中ノ川支所の加工施設には、漁港から養殖用ロープを沈めて昨夏から育てた2年貝が次々届き、従業員らが出荷作業に追われた。
同漁協中ノ川支所によると、水揚げは11月21日に始まった。中ノ川森越漁業推進部会所属の約20隻が随時、出港。沖合500メートル~1キロの養殖施設から引き揚げたカキを、支所の水槽に移して専用の装置で殺菌した後、加工施設の従業員らが手際良く殻をむいた。
知内のカキは、津軽海峡の荒波にもまれて育つため、クセの少ないすっきりした味わいが特徴。同町の漁業西山徹さん(54)は「鍋やみそ汁に使って、寒さを乗り切ってほしい。成長は例年より遅いが、春先から身入りが良くなることを期待したい」と話した。
同漁協の2021年度のカキ取扱高は約1億円。出荷後のカキは道内各地のスーパーや中ノ川支所内の直売所で販売する。水揚げは来年6月ごろまで続く。
(提供:北海道新聞)